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2018/11/02

あつみ温泉に行ってきたよ

もう2ヶ月も前の話になってしまいましたが、記録だけでも残しておきましょうね…。

8月末、ちょうど新潟と山形方面が豪雨に見舞われた週末にあつみ温泉へ行ってきました。鶴岡から羽越線特急で約20分、在来線なら約40分のあつみ温泉駅から車で10分ほど内陸に入った場所にある温泉町です。開湯から千年という名湯だそう。

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地域によっては避難を余儀なくされる方達がいたほどの豪雨でしたので、交通機関も大混乱。海沿いを走る羽越本線は、特に悪天候の影響を受けやすいとのこと。この時も前夜の時点で当日の羽越線特急はほぼ運休、在来線も運転見合わせで12時頃から運転再開予定(ただしその後の天候による)と決まっていました。

当初はフライト利用の予定でしたが、前日に「ご予約の便は条件付きフライトとなりました」とお知らせが来てしまったので、陸路に切り替え(ただし、条件付きフライトのうち実際に予定地以外に着陸するのは全体の5%ほどだそう)。こういう時に性格が出ると思うのですが、我が家は二人とも「それなら別のルートを検討しよう」というタイプ。だって今回の目的地、その5%に当たってしまったら当日中にたどり着けないし、それは悲しすぎるので…。

その時点で一番確実&唯一のルートは、新幹線で山形駅へ→高速バスで鶴岡駅へ、というもの。鶴岡にさえ辿り着ければ、在来線が動いていればラッキーだし、本数は少ないながら直通のバスもあるし、タクシーもあるし、とにかく鶴岡を目指せ!ということで。


出発当日。
東京駅で駅弁を買ってから、山形新幹線つばさで山形まで。福島を過ぎてからいただいた駅弁は「上野弁当」。パンダと西郷さんが掛け紙にいたけど、茨城の味覚満載のお弁当でした。水戸の調製元なのね。納豆の春巻きが面白かった。

昼すぎに到着した山形の街は、少し雨が落ちているものの傘はささなくてもギリOKなくらい。山交バスターミナルへ向かい、鶴岡行きのバスに乗り込みました(山形駅からも乗れるけど、できれば始発で乗りたいタイプ)。

鶴岡まで2時間弱のバス旅では、ところどころウトウトしつつ緑と水の豊かな土地柄を車窓から満喫。雨が残念ではあったけど、豊かな水の流れが次々にあらわれる車窓は飽きることなく、この水が山形の食文化を豊かにしているのだなあとしみじみ感じ入りました。

そういえば、道中で確認したところ、搭乗予定だったANA便は無事に庄内に着いておりました(笑)。まあそんなものだよね。ただ、予定通り鶴岡に到着しても、そこから先の交通機関の混乱には翻弄されていたと思われます。今回の乗り継ぎアドベンチャーはそれ自体が十分に楽しかったので、我が家的には却って成功だったのでは(前向き)。


バスが鶴岡に到着した15時頃、ご当地もパラリパラリと雨が落ちておりましたが、傘をさすほどでもなく。まずは駅で羽越線の運行情報を確認します。駅の行き先案内には1時間後の特急と在来線が表示されているので、運行は再開している模様。1時間後か…待とうかどうしようかと逡巡していたところ、「遅れていた新潟方面15時xx分発の普通列車が到着します」とのアナウンス。まじかー、これ乗るしかないんじゃないの?と慌てて切符を購入し、やってきた電車に飛び乗りました。これはラッキー。

と、同時にお宿に連絡。「…という訳でチェックイン予定時刻は過ぎると思うのですが、参りますのでー」と申し上げたところ、「あつみ温泉駅に到着したらまたご連絡いただければ送迎いたします」と言ってくださり、肩の荷がおりました。よ、よかったー。

となれば、あとは到着まで鈍行の旅を楽しむのみ。安全確認しながらの運行なので、電車の速度はゆっくりですが、却って車窓をじっくり見られるのが嬉しい。途中で車掌さんが回ってきて降車駅を尋ね、1時間くらいかかる見込みだと教えてくださいました。申し訳ありませんと丁寧に頭下げていただきましたがとんでもない!走らせてくださり本当にありがとうございます。

田園風景とトンネルの合間に見える日本海、海が削った奇岩の数々を見ながら、無事あつみ温泉駅へ。全く飽きることがありませんでした。その時点で車内に乗客は私たちだけだったかも。到着前に車掌さんが再度来てくださって「このトンネルを抜けたら間もなくあつみ温泉駅へ到着です。駅へはお宿からのお迎えがありますか?どうぞお気をつけて」と丁寧なご挨拶をいただき、感激しちゃいました。お世話になりました。

到着の少し前から外は稀に見る豪雨に変わっておりましたが、お迎えのバスはなるべく濡れないようにと雨よけギリギリのところにつけてくださったので、結局この日は一度も傘を広げずに済みました。これもある種の晴れ男マジックなのだろうか(笑)。温泉街を流れる温海川も濁流がすごいことになっていて、ご当地の皆様の不安はいかばかりかと…。

宿に着いたのは16時半を回っていました。温泉重視でなるべく早くチェックインしたい派としては遺憾ではありますが天候には勝てませんね。食事は18時半にお願いして、早速温泉。部屋露天は一応屋根があったのでセーフ。最初に入った時は土砂降りだったけど、あとは小雨だったり止んでいたりで、虫の音をBGMに気持ちよい入浴でした。源泉掛け流しのお風呂は熱くて水を足さないと入れないという話だったのですが、当日は適温。この天気では蚊などの虫もほぼいなかったし、暑くも寒くもなく快適。肌がツルスベになる泉質も満足度高くて気に入りました。さすが1000年の歴史。

夜はお部屋食。私は大体上座に座ります(笑)。配膳は若い仲居さんで、とても丁寧に接客していただきました。予約した時は食事の内容はよくわからなかったのだけど、山形牛も鮑もあって嬉しかったです。とても美味しかった。ただ、品数が多く、大食いの雀坊家でも「え、まだこれに焼き物と揚げ物が来るの?」という程。各お皿にちょいちょい腹もちさせる炭水化物が添えられているのが効きました(残せない性格ゆえ…)。お酒メニューもワインから日本酒まで地物が充実していて、見ているだけで嬉しくなってきました。山形はお酒も豊かだねえ。

食事のあとはNHK地上波でホークス戦をやっていたのでそれを見つつ、雀さんと翌日の作戦会議をし、温泉に入ってから就寝。お疲れ様でした。


さて翌朝。朝ごはんはビュッフェ式です。ビュッフェの朝ごはんは洋食派なのだけど、米どころではご飯を食べないと…と(以前の新潟の失敗を鑑みて)慣れないことをした結果、おかずを取り過ぎました(笑)。野菜のお惣菜中心にとったので後悔はしていないけど、味は私にはちょっと濃かったかな。オクラの胡麻和えが美味しかった。芋煮もいただきました。牛肉+醤油味、多分私は山形派だ。
部屋に戻って私はもう一風呂(と言いつつ2回入った)。雀さんはカメラを持って散策に。

この日の羽越本線の運行状況ですが、午前中の特急は上下線とも運休が決まっていました。在来線は動いていたけど、ちょうど良い時間がない。なので、あつみ温泉の温泉街から鶴岡市街を通って鶴岡駅までのバスで行くことにしました。1時間ちょっとで運賃は1,000円を超えますが、観光する予定の鶴岡城址を通るからね。

準備をしてバスの時間より早めにチェックアウトしたら、雨上がりの温泉街を少しお散歩。お世話になりました。またゆっくり来れたらいいなあ。車だとあまり温泉街の散策ってできないので、こうやってのんびり歩けるのは電車旅ならでは、かな。温海川はものすごい水量でどうどうと流れて足がすくみそうでした。街中にある足湯は清掃中で入れなかったけど、係りのおじさんが念入りに清掃している様子に信頼感もプラス。

よくある鯉のぼりを川の上に渡しているアレ、温海川にもあったのですが、何か様子が違う…(笑)。近くによったら、鮎・鰆・鰹。鰻の のぼりでした。う、うん。

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この濁流の激しさよ…

さ、やって来たバスに乗り込み、海が見えるであろう左側に座ります。昨日電車の車窓からチラチラ見えた景色が間近に見えて、車窓に釘付け。このあたり、海岸線がごっつい岩だらけなのですね。侵食された奇岩だらけで、見ていて飽きませんでした。十分気持ちが高揚したし観光気分で楽しかったです。

致道博物館前で下車したら、すぐそばの致道博物館へ。6つの歴史的建物が移築されていて中を見学できます。その中が博物館になっていて、全部見て回るとあらかた庄内の歴史や産業、生活などがつかめるようになっていました。昔は博物館って興味なかったけど、旅先の博物館は行っておくべきだなあと今は思っています。すごく面白かった。地元の神様にご挨拶して、博物館で土地のことを知って、美味しいもの食べて温泉入って。

特別展として「明治維新150年 西郷隆盛と庄内」展示があり、みなさん熱心に見てはりました。今年は日本中で明治150年に関する展示をやっているけれど、別の角度からの展示には、また思うものがありました。そして、どこに旅行しても北前船の展示があって、改めてその物流のインパクトを思うなど。あと、大宝寺焼きも綺麗だったなあ。明治20年代に廃窯されたということだったけれど、よく似た色合いの焼き物が鶴岡駅前の清川屋に売っていました。裂織りや背負い籠のクッションの役割をしたばんどりは、実用品ながら趣向を凝らした素朴な装飾がなされていたのも印象に残ります。

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この青い建物は旧鶴岡警察庁舎だそうです。重文。取調室がなかなか。。

近くの大宝館では鶴岡ゆかりの偉人たちの紹介展示を見学。大正天皇の即位を記念して建てられたということで、2階の天井が菊の御紋をモチーフにしていたのも印象深い。致道博物館も大宝館も、どの建物も階段がえらく急で、上り下りは手すりにしっかりつかまらないと無理!って感じでした。これって地域性というか、ご当地特有の気候なども関係しているのでしょうかね…。

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大宝館。鶴岡、明治の洋館から現代の著名な建築家によるものまで、建築好きにも良い場所ですねー。時間が足りなかったのがつくづく惜しい。

荘内神社にお参りして、鶴岡カトリック教会天主堂へも(節操なし…)。15時から結婚式があるとのことで、周囲には着飾ったゲストがちらほら。見学できないかな・・・と焦っていたけど、まだ時間もたっぷりあるので大丈夫でした。畳敷きの礼拝堂は初めて見ましたが、それだけ地域の方には身近な教会なのでしょう。昔は畳に座って礼拝していたけれど、今は椅子に座らないとみなさん足腰がね、、、というようなお話も伺いました。2008年に修復が終わったという黒い聖母はとても美しく清らかでした。

その後、観光協会?に併設の清川屋でバラのお菓子をいくつか購入。鶴岡行きの路線バスを待つ間に急激にお腹が空き(笑)雀さんが買った「酒田むすめ」(小豆こしあん)というお菓子を一口いただきました。こ!れ!!昔のありあけハーバーと同じ、アルミホイルに包まれたしっとり系のお菓子でした!今のハーバーも美味しいけど子供の頃好きだった昔のハーバーに強い郷愁を抱くものとしては、ちょっと気になる…。しかし小豆こしあん味はちょっと甘すぎて「これじゃない感」もあり。

バスに乗り鶴岡駅に到着したら、まずは電車の確認をします。特急いなほは無事動いているようなので、1時間後の新潟行きの特急を予約し(乗り継ぎの新幹線は間に合うかどうかが心配なので特急のみ)、お昼ご飯を食べることに。駅を出たら、目の前の銅像?から音楽が鳴り響いていました。これ、前日にgetした鶴岡観光マップによると特急が到着したときに音楽が鳴る仕組みらしいんですよね。自分が特急に乗る時はホームにいて聴けないはずの音楽でしたから、なんとなく得した気分(笑)。

駅前の商業施設の1Fは、鶴岡の観光協会が頑張っています!という感じのフロアでした。アンテナショップ的なものと、観光協会の窓口と、あとお食事どころ。フードコートの他に独立したお店が1つあって最初は後者のお店に入ってみたのだけど時間帯的に人手が足りていないようだったので、フードコートでご飯にしました。そのお店も別窓口でフードコートメニューがあったので、そこの天丼と、せっかく山形に来たのでだだちゃ豆。ビールは諦めて(笑)お水。やー、この天丼おいしかったです。大満足。

隣の駅ビルの1Fは清川屋が入っていて、雀さんが日本酒を買いたいというので、そちらへ。上にも書きましたが、大宝寺焼き的なものが並んでいたので良いのがあれば買おうかと見て回ったのですが、うちで活躍しそうな子はいなくて残念。

気になる「酒田むすめ」のコーヒーあんをバラ買い。箱であればいいのにーと一通り見て回ったけどなかったので。帰宅して調べたら、これは清川屋さんのお菓子ではなく、酒田の菓匠菊池さんのお菓子でした。(!)他にも美味しかった鳥海高原ヨーグルトタルト(これもバラ買い)もこちらのお菓子でびっくり。だからバラしかなかったのかー。そしてこちらのお菓子、とても美味しかったです!特にコーヒーあんの「酒田むすめ」はハーバーの郷愁を満足させてくれて幸せ。(一応清川屋さんのお菓子も、HIROKI NO MAKURAGI というのを買ってました。セーフ。

良い時間になったので駅へ戻り、つつがなく到着したいなほ号に乗り込みました。ところどころで反対方面の遅れている特急を待ったりしたので、最終的に新潟までに25分ほど遅れになったでしょうか。黙って乗っていれば新潟まで連れて行ってくれるのですから不満はありません。往復違うルートで帰ってくるのも楽しい。

どこだったか途中で、JRの保守作業の方々を大勢お見かけしたりもしました。この数日本当にお仕事大変だったかと思います。お疲れ様です。ありがとうございました。

新潟到着後、お弁当を買って新幹線に乗り込みました…が、お昼の天丼が効いて全くお腹が空かず、そのお弁当は翌日のお昼ご飯になりましたとさ。地元に着いた時も割と雨が降っていて、タクシーをおりてから玄関までの数メートルの距離でこの旅で初の傘を開いたという…晴れ男も流石に疲れたよね、お疲れ様でございました。

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