2018/06/27

所蔵品特別展「明治150年展」岐阜県美術館

岐阜県美術館 所蔵品特別展「明治150年展」を見てきました。岐阜県美 大好きーって思っているのだけど、足を運んだのは結構久しぶり。もしかしたら日比野館長になってから初めてだったかも…?だいぶご無沙汰しているってことですね、びっくり。

所蔵品展だからかチラシが見当たらず…。

構成は以下の通り。
I. 明治洋画パノラマ展望 日本とフランス 1868-1912
II. 時代と画家 オディロン・ルドン
III. 戦争 画家の背後にあるもの
IV. 熊谷守一とポール・ゴーギャン 2人のアルケミスト
V. 同時進行する世界 文化/芸術の相互受容

実は、スケジュールの関係で見るかどうか最後まで悩んでいました。会期が始まって最初の頃は出品作品の情報が少なく、SNSに展示風景の写真が上がるだけ。それを見ると確かにモローもムンクもルドンも出品されているようだけど…うーんどうしようかな、この次の名品展を見に行こうかな…という気になっていました。

そんな時に「ミュージアムの女」で結構な熱量のオススメがあり。

その数日後に展覧会のページに出品リストがアップされ内容を見て「行く!」以外の選択肢が消えました。やー出品リスト大事なんですよー遠征組には。どうか日本全国の美術館さまは企画展所蔵品展共に出品リストをアップしていただけますようお願い申し上げます。

常設展の入り口で観覧料330円(安い!)を払い、今回の展示についてざっと説明を受けて(今回の展示はパノラマ展示となっており、遠くから見た方が見やすいように照明を調節してあります、など)、いざ。シャルル・メリヨンとロドルフ・プレスダンが序曲を奏でるように並んだ先の角が…バーン!えーと、この角はなんだか神々しい。。モローのピエタとセバスティアヌスがいて、山本芳翠の裸婦がいて。大きなピュヴィス・ド・シャヴァンヌの習作は以前にも見ていたかしら…。

エミール・ベルナールやセリュジエを眺めつつ、いやーいいなあ岐阜県美のコレクションはやっぱり最高だ…とうっとりしながら次のコーナーにたどり着くと、そこはファムファタルのコーナー?ムンクの版画を始めとする女性たちが集う。ここに1日立ち尽くしていたい…と思いながらも、視線はその先のル・シダネルを追ってしまう。反対側の壁も色々みっしり。牧野伊三郎の肖像画などを見て、実家にあった先祖の写真をなぜかふと思い出しました。明治の男たち。

去りがたい第1室でしたが、時間も気になる。第2室は…ルドンでした。

こんな感じで浮遊感のある展示。この部屋に限らず、展示に添えられた作品情報は最低限で、素材と技法すら書いていないので、普段あまり出品目録を見ながら回ることをしない私も、たまに目録に目を落とすことに。パノラマ展示ということもあり、まるで海外の美術館で視線の赴くままに見て回っているかのよう。

そして次の展示室は戦争。今回の展示の中で一番古いのはこれだったかな?のゴヤ「ロス・カプリチョス」が並んでいました。ロダン「イヴ」に目を留め、ふと振り返ると、入り口の周囲をみっしりルオー「ミセレーレ」が囲んでいました。振り返ると、っていうところに展示の意思を感じる。

両側をガラスケースが埋める小部屋で熊谷守一とゴーギャン。その間にあったルドン「ダブル・プロフィル」は須田国太郎旧蔵なのだそう。最後の部屋は一面ガラスケースの展示。ここにお会いしたかったミュシャ「花飾りを付けた娘」がいました。ちょうど角に展示されていたので、顔をギリギリまで近づけて凝視してたのですが、ちょっと怪しかったみたいで気づいたら監視員さんに観察されていました…スミマセン、大丈夫ですガラスには全く触れてませんから…。このミュシャ、寄託だと思っていたのだけど、出品目録に寄託マークがついてなかったですね…私の勘違いかしら。それとも収蔵されたのかな。

クリンガー「手袋」と「イヴと未来」はあ、これを飾りますかーというチョイス。フジタは3点。多分以前にも見たことあるハズなんだけど、猫が可愛かった。。。今までよそで見たフジタの猫はみんなスリムな子たちばかりだったのだけど、ここの猫はむくむくの体型でお腹見せてシャー、なのがたまらん。最後まで楽しかったです。満足。

せっかくなら現地で買いたいと思っていた「ミュージアムの女」をショップで購入したところ、購入して岐阜県美に来た人にプレゼント、ということでオリジナルのクリアファイルをいただきました。更には、ちょうど受付にいらしたのが著者様で、サインまでいただけてしまいました♪ SNSで見た漫画に背中を押されて岐阜に来たこと、お伝えできて嬉しかったです。

ところで、この美術展については、美術手帖のサイトに副田一穂氏による優れたレビューが。私は「きゃー、好き!」という浅い見方しかできないけれど、これ読んで、なるほどなーと。地味なタイトルですが、展示は本当に素晴らしいので、是非是非。お勧めします。

明治150年展
2018/05/18-07/08 岐阜県美術館

コメント

非公開コメント