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2018/05/24

「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」国立西洋美術館

東京都美術館から国立西洋美術館へハシゴします。平日15時手前の西美、チケット売り場で数人待ちの列がありました。修学旅行などの団体も含め、上野一体の人出が週末並みかそれ以上だったと思いますが、西美の前庭も何だか人が多かったです。以前は閑散としてた前庭に点在するロダン彫刻も、今やすっかりフォトスポットとして定着したようで、いろんな国の方がスマホを構えていました。いいことだよねぇ。もちろん館内もみっちり。平日なのにコインロッカーがかなり埋まっていて驚きました。

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ということでプラド美術館展。構成は以下の通りです。
第1章 芸術
第2章 知識
第3章 神話
第4章 宮廷
第5章 風景
第6章 静物
第7章 宗教
第8章 芸術理論

閉幕まで2週間を切っているのでこちらの方が(プーシキン美術館展より)混んでいると予想していたのですが、外れました。いや、入りとしては同じくらいだったかもしれませんが、スペイン王室の庇護のもとで気合たっぷりに描かれた大きな絵ばかりが並ぶので、人が多くても見やすかったです。時代による絵画というメディアの役割の違い、ということなのでしょうね。

今回はベラスケスが7点を軸に17世紀のスペイン絵画61点(うち西洋美術館所蔵品が2点)と資料を加えての70点。サイズのせいか、ベラスケスの他にもルーベンス、ティツィアーノなどビッグネームが並ぶからか、スペイン絵画に疎い自分ゆえか…点数の割に物足りなさもなく。

私の場合西洋美術館は常設が目的で特別展はついでのことが多く、今回も…なので、感想などは省略。メインビジュアルになっているベラスケス「王太子バルタサール・カルロス騎馬像」は実際に目の前にすると、衣装と馬に施された黄金の輝きが印象に残りました。馬のたてがみのふわふわ具合も。

ベラスケス7点はすごいことだしそれぞれ筆致には見入るものがあります。ルーベンス「聖アンナのいる聖家族」、ティツィアーノ「音楽にくつろぐヴィーナス」は見られて良かったし、彼らに限らず、神話や宗教を題材にした絵はさすがに見応えあり、でした。

そして…こんな不真面目に見た罰でしょうか。私、コレクターなので(ポストカード収集は卒業したのですけど)見た美術展は感想を書いた後に、チラシと出品リスト、チケットをセットにしてファイリングしているのですが、どうやらプラド美術館展とこの後に見たルドン展のものをなくしてしまいました。もしかしたら古紙回収に出してしまったかも…。出品リストはPDFをプリントアウトすればいいし、チケットは諦めもつくのだけど、どちらも会期終了でチラシ入手は難しいと思うので、かなりショック。あーあ。。。
あった!ありました。見つかったよー。他のファイルに挟まってました。捨てたと思って自分にショックを受けていたので、救われました。


「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」
2018/02/24-05/27 国立西洋美術館
2018/06/13-10/14 兵庫県立美術館


さて、常設展です。今回はプラド美術館展に関連づけた展示が多くなっていたように思います。いつもにも増して宗教画多め。風景画も、プーシキン美術館展を見た後だと目線が変わって新鮮です。都美館→西美の順番で巡ると、いつもこの常設で静かに総括できるのが好き。

新収蔵品もたくさん出ていたのですが、シャセリオー「アクタイオンに驚くディアナ」は昨年の展示がきっかけで入手されたのでしょうかね。吹き抜けの廊下のところにブーグロー「音楽」。新収蔵のマークはなかったように思うけれど、私は見るの初めて。

で、西洋美術館のサイトにはその吹き抜けから見える展示室にラファエル・コランの新収蔵品があるように表示されていたので、上から覗き込んだらあの素晴らしい絵があるの?天国?ってワックワクで覗き込んだのですが、いつもの近代絵画しかいなかった…。いや、それはそれで楽しいのだけど…。

展示室8にコローのナポリの浜。久しぶりに見た気がする。ここに、ドガとモリゾの新収蔵品。ルノワールのルーベンス模写も久しぶりかな。レオン・ボナ「ド・ラ・パヌーズ子爵夫人の肖像」も初めて見たと思う。モネ部屋には京都国立近代美術館から「春、エプト川の柳」と「積み藁、ジヴェルニー、朝の印象」が来ていました。積みわら、良かったなあ。

版画素描室はマーグ画廊と20世紀の画家たち―美術雑誌『デリエール・ル・ミロワール』を中心に。画廊主のマーグ氏とそれぞれの画家との関係が解説されていて、私には珠玉の空間でした。版画素描室は意外に入って来る人が多くなくて、それぞれの絵と親密に付き合える大好きな場所なんですよね。ただ今回は、それぞれの作品をろくに見もせず、解説と作品とをひたすらiPhoneで撮影しているだけの輩がいて閉口しました。写真撮るのはいいけど、ちゃんと見てよーって悲しくなったわ…。せめて音の出ないアプリを使うとかスピーカー部を指で塞ぐとかさ…。
やり過ごしてゆったり見たけども。

気を取り直して最大のお気に入り第11室。セリュジエ、デヴァリエール、ドニの並びで新しい(比較的)時代の宗教画。プラス、モローの油画2点、シャヴァンヌも。お目当てのラファエル・コランの新収蔵品2点はアマン=ジャンの黒木夫人とカロリュス=デュランのフェドー夫人に挟まれて、ここにいました。初めましてー!会いたかった…。最後の部屋には久々の藤田。今回、美人さんの絵も多かったですね。大満足。

常設展示室を出たら4時過ぎだったけど、Cafeすいれんの行列が解消していたのでお昼をいただきました。すでにケーキは売り切れとのことでしたが、4時半までランチ可で助かりました。ここで初めて和食のランチをいただきましたが美味しかったよ。

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