2018/03/27

2018年3月に読んだ本

唐突ですが、今月読んだ本メモを。3冊だけかよ、って言わないように(笑)。

鉄道王たちの近現代史 - 小川裕夫 (著)

鉄道王たちの中にも後にそのコレクションを基に美術館が作られた人が何人もいて(小林一三・堤康次郎・五島慶太・根津嘉一郎…他にもいるのかな)、そのあたりの興味から手に取った本。

日本の近代史における鉄道と鉄道王の担った役割を、交通網・電気事業・都市計画・百貨店・リゾート…と各章ごとのテーマに沿ってレイヤーを重ねて行くもので、それぞれの実業家の「実業」の部分がメインでした。「個」に興味のあった私の求めていたものはなかったけれど、読み終わってみればとても面白いものでした。取り上げられた事柄は面白いのだけど、文章がちょっととっつきにくかったかな、とも。頭の中であちこちの風景やらなんやらを思い浮かべながら読むのは楽しかったです。


小林カツ代と栗原はるみ - 阿古 真理 (著)

これもある意味で近代日本史の本ですね。料理研究家と生活史の移り変わりを追っているのですが、台所と女性との結びつきの強さから、女性史としても読めました。

料理研究家はレシピを知りたい一般女性たちのニーズがあって登場するもので、その特徴を追いかけると、その時々の女性が置かれた立場が見えてくるというのに目から鱗。それぞれの育った環境や料理研究家として伝えたい信念がレシピに反映されているのも、定点観測のビーフシチューレシピからよくわかります。

著者が私と同年代だからというのも大きいと思うのですが、私の親世代の置かれた立場とそれに連なる自分たち世代の育てられ方、価値観、といったあたりがドンピシャで色々合点がいきました。思い至らなかった母世代の大変さに改めて気付かされたというのもあるし、どうして私はこうなんだろう…とずっと辛かったことの一部を「時代のせい」にしちゃってもいいかな、と少し心が軽くなったりも。

みんな大好きレミさんが出てこない!って思ったけど(笑)レミさんは料理愛好家だからだよね、きっと。あと、読み進めていくうちに、我が家の肉じゃがレシピが誰のものだったかがわかったよ。


感染領域 - くろき すがや (著)

雀さんに借りた本。2017年の「このミス」で優秀賞を受賞した作品(「カグラ」改題)で著者のお一人が友人なのだそう。自分では手に取らないタイプのバイオテクノロジー方面のミステリー。雀さんと私は本にしても映画にしても音楽などにしても趣味が全く違うので、こういう風に色々幅が広がる面白さがあります。

とはいえ、バイオ関連の用語なんて目が上滑りしそうな気がして、実は最初のページを開くまでは少し気が重かったのですが。読み始めたらスイスイ言葉が流れ込んでくる。噛み砕き具合が絶妙なのでしょうね、その筆力に感嘆しつつ楽しみました。

主人公と元恋人はキャラクターの造形や関係性が男性誌っぽいのはちょっと笑ったけど、シリーズ化に耐えうる登場人物が揃っているので今後の展開も期待できそう。

コメント

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No title

こんにちは。

視力急降下(左右2.0だったのが、0.7と0.08!おまけに乱視。メガネが作れないといわれましたの。)で読書がままならないのですが、
「カツヨ栗原」、興味あります~。
読んでみようかな。

Re: No title

ぱくちーさん、こんにちは。春爛漫ですね。

2.0からそこまで!左右の差が大きいのがメガネが作れない理由なのでしょうか。
私も乱視で左右の差があるのですが(もう10年以上裸眼で測ってないので値は忘れました…)鼻パッドのあとが常時残るくらいメガネ人です。
目がうまく機能しないのは辛いですよね。私は老眼も始まっているので、そろそろメガネを一新せねば、です。

> 「カツヨ栗原」、興味あります~。

カツヨ栗原、面白いですよ。おすすめしたいです☺️