2017/09/12

「三沢厚彦 ANIMALS IN 熊本」熊本市現代美術館

熊本市現代美術館で「三沢厚彦 ANIMALS IN 熊本」を見てきました。

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構成は以下のとおり。
1. 初期作品
2. 犬と猫
3. 絵画作品
4. クマ部屋
5. ユニコーン
6. アトリエ再現コーナー
7. 白い動物たち
8. 動物大集合
- エントランスなど

三沢さんの作品を見るのは初めてでした。楠を削って油絵の具で着彩されるありとあらゆる動物たち。どこかユニークで、写真などで見ても一度見たら忘れられない動物たちです。

自分の目の前にしてみれば、くっきり浮かぶノミの跡。思わず笑顔になってしまうような造形でありつつ、作者の痕跡の力強さと生々しさが立ち上がる。息を飲みました。木の接続部の様子、小さなカエルから見上げるサイズの象やキリンにユニコーン、そしてペガサスにワニ。特に気に入ったのは動物たちのフサフサの尻尾。メインビジュアルになっている白いライオンもそうですが、先がしゅって窄まった尻尾が天を向いている姿がたまらなくツボでした。

天井の高いところにヤモリがいたり、アトリエが再現されていたりと楽しめる仕掛けもいろいろ。三沢さん式のくまモンまでいたしね。一番最後の部屋で、監視員さんが「ほら、そこに」と示した先にはカエル。「みなさん気づかれないんですよー」とニコニコ教えて下さいました。

外に出て振り返ると、展示室の入り口までのアプローチに、何か動物の足跡がペイントしてあって。いいなぁ、楽しいなって。展示室出口側のパブリックスペースの壁にはヤモリが張り付いていたし、熊本城の模型のところにもリスがいて、パブリックスペースにも大きなシロサイがいました。外の植え込みのところにもクマがいたもんね。

旅行先で「せっかくだから」と足を運んだ展示でしたが、百聞は一見にしかずをまた実感しました。三沢さんの美術展は同じ「ANIMALS」でも会場によってその地ならではの特色が出されているので、またどこかで出会ったなら、そのあたりも楽しみたいです。

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写真は雀さんより。お部屋によって写真撮影可になっていました。

この美術館は熊本市中心部のビルの中にあるという立地も手伝って、市民に親しまれているように感じました。というのも、入ってすぐにホームギャラリー(図書室)のスペースがありまして、そこで座って本を読んでいる方がかなり多かったので。そのスペースにジェームズ・タレルとマリーナ・アブラモヴィッチのアートワークがあるのも馴染んでいましたし。エントランスホールには宮島達男さんのアートワーク、階段下には草間彌生さんの鏡のアートワークもある。この4点は建物と一体になっていて、美術館を特徴づけるものになっているのだな、と。

ジェームズ・タレルは19:30から色が変わるということだったのですが、その時間にこの場所にいるのは難しかったのが心残りといえば心残り。

他の部屋で開催していた「有田巧 熊本日々展」と、「CAMK ANIMALS(熊本市現代美術館収蔵作品より)」も鑑賞。後者は、動物をテーマにした展示でしたが、びっくりしたのは水戸岡鋭治さんの動物イラストがあったこと!電車のデザイナーとしてしか存じ上げなかったので、意外なところでお名前と作品を見たな、と。藤本高廣さんの鉄の廃材を使ったオブジェもネーミングがクスリと笑える。意外な楽しさに溢れた美術館でした。

地方にはあまり多くない、夜8時までという開館時間もすごく良いと思います。

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