2016/12/02

ざっくり書き:神戸市博/浜松市美

これも秋に見た分から。


「松方コレクション展 松方幸次郎 夢の軌跡」:神戸市立博物館

2016111.jpg

神戸だけで巡回なしの松方コレクション展に行ってきました。神戸は意外に遠いし体調も今イチだし…と悩んだけど行ってよかったです。一番のお目当てはルーヴル素描画室から来てたモロー「ジョット」だったのですが、西洋美術館の松方コレクションもそんなに割合は高くなくて、むしろ日本のあちこちの美術館やら個人蔵やらにプラスしてフランスからも、というラインナップ。

会期終了ギリギリだったので混雑を恐れていましたが、平日朝イチだったせいか全くそんな事もなく快適に鑑賞しました。ここで美術展見るの3回目だけど、一番快適だった気がする。会場前は並んでいて恐怖だったけど、当日券買ったりロッカー行ったりしてる間にバラけてました。大きな絵が多いので(行きの新幹線の中で読んだ「幻の五台美術館と明治の実業家たち」の松方幸次郎の項にも彼が購入したのは見栄えのよい大きな絵が多いと書いてあった)混んでいても、そんなに苦痛ではなかったと思うけれど。

しかし、この展示で面白かったのは「フランスから見た松方コレクション」という項。もし松方がこの絵を見ていたなら機会があれば購入したであろう、という視点から松方コレクション以外のフランス絵画の名品をフランスから借りて展示しています。こういう学芸員さんの一ひねりは素晴らしいね。特に、アマン=ジャンの象徴派時代の絵画「パリの守護聖女 聖ジュヌヴィエーヴ」(ブレスト美術館)は出会えてよかったと心の底から感謝したくなる絵でした。もちろん、エンネル「ヘロデア」も間違いない。私好み。

神戸開港150年プレイベント、ということで神戸市の力がもの凄く入った美術展だった…のが、図録によく現れてました。紙ケース入り。そしてものすごい重さ(笑)。


「女性を描く〜クールベ、ルノワールからマティスまで〜」浜松市美術館

2016112.jpg

いわき→佐世保→横須賀→浜松、と巡回してきた最後の地、浜松で見ました。浜松市美、初訪問。開催地のどの美術館にも出品リストがなくて、ほぼ前日までスルーするつもりでいたのだけど、アンリ・マルタンが5点とか気になるものがあったので、無理矢理行ってきました。

表現手法やモデルのファッション、画家とモデルの関係性、あるいは描かれたものから見える労働であるとか家庭であるとか、象徴としての女性とか…そういうのがざっくりと。全部で64点なので各項を深く掘り下げる事はできないにしろ、ね。日本初公開の作品が多かったようで、その辺は面白く見ました。

お目当てのマルタンは良かった…んですが、最初の方にあった1枚は全体に暗い色調の絵で、私の視点からは照明が反射してよく見えず、絵の回りをウロウロしてしまった(笑)。後の4枚は最後の方で硝子ケースの中に。これもちょっと見づらかったなぁ…。残念ながら。呉市美と熊本県美のルノワールは、いつか現地でと思ってた絵だったのですが予想外の場所で会えてしまいました。

印象に残っているのはアンドレ・メール《アンドレ・メール夫人》。横を向いたプロフィール絵ですが、目線がこちらを向いていて、ドキっとさせられました。この妻イレーヌはエミール・ベルナールの娘なんですって。アンドレ・メールは師匠のお嬢さんと結婚したのね。

図録は後でよく確認したい絵があったのと軽かったので(笑)買ったんですけど、図版が不鮮明がものがいくつか。特に、表紙にもなっているアンリ・マルタンはどーにかならなかったのかと…。写真撮るの難しい画家だとは思うけれど、それにしてもなぁ…。

コメント

非公開コメント