2016/11/30

ざっくり書き:国立新美/姫路市美/石川県美

美術展のメモ書きを今頃慌てて更新。夏頃に見た分から。あまり覚えてないから、後から見直しても全然助けにならないなーきっと。


「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展」国立新美術館

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平日にダンナと見にいったけど、やはり大盛況でした。ショップが激混みだったのが如何にも今ドキの人気展という感じでしたが、展示自体は好印象。オルセーとオランジュリーの所蔵作品がこれでもかと並んでいましたしね。

最大の目玉は「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」の初来日ですが、ダンスシリーズの2点もあり、発表当時色遣いが酷評されたという裸婦像や「ぶらんこ」やジュリー・マネと猫の絵とか、有名どころが並んでいてルノワール好きなら大満足の展示だったかと。風景画、人物画、静物画、彫刻、デッサン…。美と幸福がいっぱい。

個人的にはそれにプラスして、同時代の画家もしっかり展示されていたのが嬉しかったです。来てたの好きな絵ばかりなんだもん。まぁそれは、私があの時代が好きだからっていう事なんですけどね。ルノワールも含め、あの時代の着飾ったべっぴんさんたちの絵がたくさんあって、目が喜びました。

どれか1点挙げるなら…ルノワールなら「ヴェールをつけた若い女性」かな。ウールっぽいチェックのショールの質感、ヴェール越しの白い肌と薔薇色の頬。


ベルギー近代美術の精華展:姫路市立美術館

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いつか行きたいとチャンスをうかがいまくっていた姫路市立美術館。よーやく、しかも姫路市美が誇るベルギー美術の企画展で訪問できました。嬉しい。日本・ベルギー友好150周年を記念したもので、姫路市美のあと島根県美→徳島近美と巡回中。東京どころか東日本にも来ないなんて勿体ないね。

上述の通り、展示は姫路市美のベルギーコレクションがメインで、国内の美術館所蔵のものがぽつぽつと加わって全78点。見た事あるのばかりだろうなーと予想していたし実際見た事あるのが多かったんですけど、それでも!腰が砕けそうな出会いがありました。クノップフの「天井画−絵画、音楽、詩歌」。こんな大作をお持ちだったんですね…あまりにも立ち去りがたい名品でした。

あと、コンスタン・モンタルド「寓意的な情景」。これも見たのは初めてかなぁ。どちらも大きな作品だし外には出していないのかも。こちらも美しくて大層好み。デルヴォーさんも、マザック美で以前見た装飾壁画を含めてたくさん並んでました。姫路のみなさんが羨ましい…。

姫路市美っていうと、ベルギー美術と並んで國富奎三コレクションのフランス近代絵画も見どころですが、こちらもよかったです。旧松方コレクションなどもお持ちなんですね。この絵好きだなーと思ったのがあったのですが、メモしてなくて(笑)美術館サイトでコレクション検索しても画像がないので、どれだかわかんないやー。他にコレクションギャラリーで新収蔵の洋画も見られました。

ベルギー絵画が普段もコレクション展のスペースに並んでいるならちょいちょいお邪魔したい美術館なんだけど、今回行った感じだとそこまでのスペースはなさそうっぽいなーと。上に上げたクノップフやモンタルドの大作は、その後の巡回展には出ていないようだけど普段は見られないのですかね…。

ま、でもまた機会を見つけてお邪魔したいです。観光も全くできなかったけど、姫路の街は観光にものすごく力入れている感があって好印象。周遊バスもvelib式レンタサイクルもあったし、バス運転手さんの外国人観光客への対応も慣れててよい感じでした。赤レンガの美術館の建物(国の登録有形文化財)も雰囲気よかったです。


「ビアズレーと日本 -その青年の描く一本の線が、世界を変えた」:石川県立美術館

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宇都宮・滋賀・新潟・石川と巡回した展示。展字数が多くて小さいものばかりなので(印刷物多数だから)、ガラスケースの前でじっくり、という事になりました。夭逝の画家でありながら日本を含めた多くに影響を与えたビアズリーは、また日本からの影響も受けていて、、という流れに着目した展示。

すごく面白かったのですが、先に見た常設がよすぎて正直 特別展の方は心がざわざわしたまま集中しきれずに見終わってしまったのでした。図録もA5サイズで(これは美術館のせいじゃないけど)持ち運びにはよいが見づらく、出品リストがなかったor見つけられなかったのも残念でした。

石川県美は中2階がエントランスで、ショップとル ミュゼ ドゥ アッシュもこの階に。2Fが常設で1Fが企画展になってました。常設を先に見たのはそちらの方が開館が30分早かったからなんですが、ものすごいボリュームで30分ではとても見切れなかったです。

絵画の部屋で見た鴨居玲に何か吸い取られた後に、「アートdeものがたり」の部屋で「蜘蛛の糸」にやられました…。ここにも鴨居玲。彼は同じテーマでいくつも書いているようで、現在豊田市美で開催中の「蜘蛛の糸」展にもウッドワン美術館所蔵のものが出ているらしい。

でも、この展示では鴨居玲の絵と清水良治(彫刻)の「蜘蛛の糸」が並んでいたのが強烈で。学芸員さん参りました。あんな地獄絵図の中からたった一本の細い細い蜘蛛の糸を掴んで何も見えない上空へと上り始めたとしても。その後を登ってくる人々を振り払おうとして自分もまた地獄に再び堕ちてしまったカンダタだけれど、もし誰もその後を追わずただ一人蜘蛛の糸をたぐって登っていったとしても、それはそれで地獄だな…と思ったのでした。私の中では、もしかしたら今年一番の美術体験だったかもしれないです、この2点の並び。

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