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2016/05/29

ざっくり書き:九博/福岡市美

美術展の図録・チラシ・ポストカード類や、各種DVD/Blu-rayなどは、感想を書いてから所定の位置へ収納、というのが私の基本的なお片付け方針です。現在は映像メディアも紙も本も大きな山が出来ていて、いい加減ストレスも溜まるというものなので(もちろん自業自得)せめて紙ものだけでもどーにかしようと思います。

まずは福岡の分から。


黄金のアフガニスタン展 守りぬかれたシルクロードの秘宝」九州国立博物館

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現在トーハクで展示中。略奪と破壊が繰り返され、永遠に失われたと考えられていたアフガニスタンの文化財はアフガニスタン国立博物館の職員らによって秘密裏に運び出され隠されていた……というドラマのある展示。ティリヤ・テペの美しく繊細な黄金の装飾品たちは強く印象に残っています。ハートなど可愛らしいモチーフも。

前日にOPAMで見た「神々の黄昏」展ともリンクがあり、自分の知識の大きな欠損を痛感しつつ、心に刻み込んできました。ゆったりじっくり見られてよかったです。

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文化交流展示室では新春特別公開で『徳川美術館所蔵 国宝 初音の調度』が見られました。旅香具箱と見台の美しい細工にテンションがあがり、展示ケースの回りをぐるぐるしつつ鑑賞。

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新春展示は『太宰府天満宮の地宝』。ちょっと時間が押して文化交流展示はあまりゆっくり見られなかったので、またいずれ…。


マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展」福岡市美術館

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東京展開催時に行けなかったので、前期と後期を福岡で見ました。前期《ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅》展示中は快適環境でじっくり見られたものの、後期《印象、日の出》展示中は流石の混雑。《印象、日の出》は、前列は立ち止まらず通過しながら間近で/後列はその後ろのスペースで好きなだけじっくりと、というよくある鑑賞スタイル。とはいえ前列も並ぶ程ではないので、好きなだけ何度でも見に行ける程度でした。

好きなのは《白いクレマチス》《オランダのチューリップ畑》、それに「睡蓮と花」の部屋はモネといえば思い浮かぶ睡蓮たちが並んでいて流石のボリュームでした。でも、一番印象に残っているのは最晩年の作品が展示される最後の部屋。抽象画と呼んで差し支えない感じの、粗いタッチで絵の具が塗り込められた大きな絵がズラリと並んでいます。それはまるで、モネの絵画への執念のようなものが部屋に充満しているかのよう。間近で見ると、意味のない色の集まりに思えたりもするのですが、離れた場所から見ると、それは紛れもなくモネの庭の太鼓橋だったり小径だったり。最晩年の絵はこのボリュームが並ぶからこそ、鈍感な私にも伝わるものがあったように思います。


しかし福岡市美を二度続けて訪問したのは、常設展の充実によるところが大。2016年9月からの(リニューアル工事のため)一時休館を控えて、美術館のコレクションを統括する展示「TRACES|轍 近現代美術コレクション形成のあゆみをたどる」が素晴らしすぎる。

特にラファエル・コラン「海辺にて」は美術館の最初の収蔵品であり、超巨大なサイズゆえ館外に出た事がないというもの。これに会うだけでも再訪の意義は十分すぎるくらいでした。私の好きな時代の絵だけでなく日本の画家からコンテンポラリーアートまで、収集時のエピソードなどを添えて展示された作品たちは、誰かから大切なものの紹介を受けているような親しさを持って接する事ができました。楽しかった。

この美術館の姿勢は他の常設展示室でも変わる事がなく、初回訪問時は他に九州派展、仙厓展、茶道具と包裂、再訪時は藤野一友展、鉄の美術、秘密ーかくす・のぞく・あばく、美Zoo術館(びじゅーつかん)展、耳庵のつぶやき、と超ボリュームある展示をそれぞれ楽しく鑑賞しました。東光院の仏教美術展示室には、2度目に行った時は涅槃図もあって、時間をたっぷりとって訪問したいお気に入り美術館になりました。福岡はホークスも福岡市美もあって羨ましい。。

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