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2015/03/02

「ベスト・オブ・ザ・ベスト」ブリヂストン美術館

今年5月18日からビルの建て替えに伴う新築工事のため長期休館が予定されているブリヂストン美術館で、「ベスト・オブ・ザ・ベスト」を見てきました。コレクション展とはいえ、そこはブリヂストン美術館の所蔵品ですから。

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構成は以下の通り。
Chapter I 西洋近代美術
Chapter II 日本近代洋画
Chapter III 戦後美術


最初の部屋に、ブリヂストン美術館63年の足跡を紹介するコーナーがありました。オープンした当初の事やパリ国立近代美術館で開催された石橋コレクション展のこと、などなど…。

貴重な資料や映像を見ながら、ふと思いました。そういえばブリヂストン美術館のコレクションの礎を築いた収集家について、私は意識してきた事がなかったな、と。企業名の入った美術館ですから石橋正二郎氏のコレクションから始まっているのだろうとは思っていたけれど、石橋コレクションの特集展示を見た事がなかったせいか、収集の、あるいは開館のストーリーは知らなかったな、と。なので、ここで十分にお勉強させていただきました。

展示は印象派の誕生から。そして印象派と象徴派、へと続きます。あら…残念コローが出てない。しかし、この二部屋だけで余所の企画展が出来そうな充実度です。美しく品がよいだけでなく要所要所を押さえたコレクションなのですよね。この美術館の美意識をとてもとても好ましく、そしてそれを思い立ったら見に来られる幸せを強く感じました。休館の間は淋しいだろうなー。きっとどこかに貸し出されたものと対面する機会はあるだろうと希望は持っていますけれど。

カイユボットの作品が1つ、新収蔵としてお披露目されていました。「イエールの平原 Prairie, Yerres」という1878年のパステル画。2013年にブリヂストン美術館で開催された「カイユボット展」にも出ていた絵です。こういう風に展示で借りる事をきっかけに所有者が移るのって時々聞きますが、いったいどちらからどんな風に働きかけるのでしょうね。ふふふ、野次馬。

モネ5点、ルノワール5点は圧巻ですね。しかも名品ばかり。普段とは違う場所にいるジョルジェット・シャルパンティエ嬢は、印象まで変わって見えました。

そして、とても素敵な一角になっていたのが、モロー「化粧」とルドン「神秘の語らい」の並び。どちらもオリエンタルな衣装を着た女性(たち)がうつむいて経つ絵です。横浜美術館のコレクション展でもちょうど今ルドンとモローが並んでいて素敵だったけど、ブリヂストン美術館のこの並びは完璧。立ち去りがたく、何度も戻ってきてしまいました。


日本の洋画は、やはり藤田と佐伯が突出して好き。ルソーさん的な岡鹿之助もじっくりと。

西洋絵画に戻ってセザンヌとピカソ、そして20世紀美術。ピカソが9点も並んでいて、きちんと時代もおさえたコレクションになっている事に改めて感心しました。ルソーは「イヴリー河岸」と「牧場」を前後期で展示替えするようです。マティスも絵の変化をおさえたコレクションで6点。デュフィがオーケストラを描いたものはいくつか見たけど、ブリヂストン美術館のが一番好きだな。

見慣れた古代美術のお部屋もやはり良品揃いだと改めて。

最後に戦後美術を第2展示室で。ここが意外に(あまり興味のない私としては)面白かったです。やはりある程度のボリュームと意識を持って集められ展示されたものって響いてくるのでしょうかね。大原美術館でもそんな感じだったし。


しばしの見納めのつもりで混み合う前にと出かけていったのですが、前後期で若干の入れ替えがある事と、本展2度目からの鑑賞はチケット半券提示で半額で見られるというリピーター割引があるそうなので、これはまた行かねば、と思っています。2度目以降なら、フルパワーで見なくても気になったところだけでも気軽に行けますしね。てことで半券はいつも持ち歩くことに(笑)。

コレクション展 ベスト・オブ・ザ・ベスト
2015/01/31日-2015/05/17 ブリヂストン美術館
(3/29までが前期・3/31からが後期)

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