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2015/01/24

「チューリヒ美術館展」国立新美術館

これも昨年の分。国立新美術館で開催されていた「チューリヒ美術館展」にいってきました。これも日本とスイスの国交樹立150年記念の美術展ですね。おかげで2014年はすっかりスイスに行きたい熱が上がってしまいました。

こちらも終了間際だったけど、時間帯のおかげで割とゆったり見られました。一巡りしてから第一室に戻ったらもうけっこう人が多かったから、タイミングがよかったんだと思う。

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構成は以下の通り。
1. セガンティーニ
2. モネ
3. ポスト印象派
4. ホドラー
5. ナビ派
6. ムンク
7. 表現主義
8. ココシュカ
9. フォーヴィスムとキュビスム
10. クレー
11. 抽象絵画
12. シャガール
13. シュルレアリスム
14. ジャコメッティ


最近としてはめずらしい画家ごとに章立てした展示で、各部屋の仕切りは新美にしては細かめだった、、、かしら。好きな絵・好きな画家が多いのはわかっていたので期待して行きましたが、それを裏切らない大満足の展示でした。おかげで物販で散財したわー。

入ってすぐの部屋がセガンティーニで、いきなり心拍数が跳ね上がりました。「淫蕩な女たちへの懲罰」は同題でいくつか描いていると思うのだけど、この絵は初めて見たわ。対となる「悪しき母たち」と一緒に見られたら…とちらりと頭をかすめたけれど、もちろんコレだけでも見られて嬉しい。並ぶ「虚栄(ヴァニタス)」も、美しい光溢れる草原で泉に我が身を映す若い女性と、暗い水の中から女性を見つめる有翼のドラゴンと。

目玉とも言えるモネの大きな(200x600cm)「睡蓮の池、夕暮れ」。晩年の荒いタッチの絵で好みが分かれるかもしれませんが、水面に映る様々な色がドラマティック。

ホドラーは6点。まるで西洋美術館「ホドラー展」のサテライト会場にも感じられる、踊る身体と風景画。ナビ派はボナールとヴァロットンで、ここで再度テンションアップ。ヴァロットン「訪問」が来てた!「日没、ヴィレルヴィル」も。ヴァロットンが見る人を吸い寄せるのは、何を描いてもドラマティックに見えるからでしょうかね。非日常の目線。でもヴァロットンは三菱一号館みたいな親密な雰囲気の美術館で見るのが相応しいなー。新美だと何だかあっけらかんとしちゃってね。

ムンクは4点。象徴主義的にも思える「冬の夜」が非常に好みでした。人物画2点はムンクの肖像画家としての素晴らしさがよくわかるもので、知らなかった一面を見た気持ち。「ヴィルヘルム・ヴァルトマン博士の肖像」は、互いに敬意を抱いていたというチューリヒ美術館初代館長を描いたものだそう。

表現主義の部屋が楽しい。楽しいって言ったら怒られるかなー、でもぐわっと表現手法が広がった感じにニンマリしてしまいました。ベックマンの筆致。混沌のココシュカを抜けて、マティスの「バルビゾン」。マティスにしか描けないバルビゾン村。

好きな絵だけ念入りに見るタイプゆえ、後半はけっこう駆け足しちゃいました。最後の部屋でダリの「バラの頭の女」が気に入りましたが、あとは比較的前半に好みの絵が多かったから。せっかくスイスの美術館なのに、フュースリやベックリンが来てなかったのはちょっと残念だったかな。フュースリは時代が違うから仕方ない気もするけど…

空いているうちは気にならなかったのですが、一度戻って見直した時にはもう人が多くてね。各章の最初の説明文のところに人が溜まると部屋の入口がふさがれちゃう感じになるので、そうすると移動に少々ストレスが。空いていれば気にならないので、やっぱり会期頭に行かないとダメなんだわ…と。

東京での展示は終了していまして、この後は1/31から神戸へ巡回。新美とはタイプの違う神戸市博物館で見るとまた違って見える絵も多そう。


チューリヒ美術館展
2014/09/25-2014/12/15 国立新美術館<終了>
2015/01/31-2015/05/10 神戸市博物館

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