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2014/11/08

「印象派のふるさと ノルマンディー展 〜近代風景画のはじまり〜」東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館

この週末で終了の、東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(長すぎるっちゅーねん)「印象派のふるさと ノルマンディー展 〜近代風景画のはじまり〜」を見てきました。会期終了前の平日昼過ぎでしたが思ってたよりは空いていて、快適鑑賞。

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構成は以下の通り。
第1章: ノルマンディーのイメージの想像: イギリスの画家たち、ロマン主義の画家たちが果たした役割
第2章: 近代風景画の想像: ロマン主義から写実主義へ
第3章: 海辺のレジャー
第4章: 近代化に対する印象
第5章: ノルマンディーにおける写真
第6章: 自立する色彩: ポスト印象主義からフォーヴィズムへ
第7章: ラウル・デュフィ: セーヌ河口に愛着を持ち続けた画家
第8章: オリヴィエ・メリエル、印象主義の足跡をたどる写真家


画家たちを魅了するノルマンディー地方の風景画から、ターナーからデュフィまで表現手法の変化を一覧する展示でした。美術展のタイトルに「印象派」とあったからターナーの版画から始まったのがちょっと意外で、あ、私ちゃんとこの美術展の紹介読んでなかったな、と。

第2章に、ランス美術館所蔵のコロー「オンフルール」。リンク先の絵はずいぶん黄味が勝っているけれど、実際はコローのグレーが堪能できる色合い。何か作業の合間に一休みをしている女性たちの向こうにヨットの浮かぶ海が見える、ゆったりとした時間が流れる絵。

ブーダンはいろいろ来てたけど、一番印象に残ったのは牛だった。印象派の画家にかかると牛もぐにゃっと線一本で表現。でもちょっと離れると牛に見えるのが何だか悔しい(笑)。


自分でも予想はしていたけど、前半の風景画はあまり惹かれず。。ぐっと興味がわいてきたのは第6章以降。自分の好みのわかりやすさに苦笑してしまいました。

今回初めて知ったロベール・パンション(Robert Pinchon)の個人蔵の作品が6点並んでいて、その中でけっこう気に入ったのが「ルーアン近郊、オープレの丘のポプラ」。実際はもうちょっとすっきり見える絵なんだけど、画像だと仕方ないね。。アンドレ・マルロー美術館(からもたくさん作品が来てる)のFBに今回の展示風景があって、この写真で見ると左から2番目がその絵。wikiでこの人の作品をざっと眺めると、フォーヴィズムよりの絵が面白い。

そしてヴァロットン。2枚ありました。「オンフルールの眺め、夏の朝」(ボーヴェ、オワーズ美術館)と「オンフルールとセーヌ河口」(ウジェーヌ・ブーダン美術館)。ヴァロットンのこの絵は日経の記事にてどーぞ。そこにヴァロットンが掛けてあるって知らないのに、何か呼ばれているような気がして視線をやったらコレですよ。たまらんわ。(右側の壁にあるのもヴァロットン)

第7章は丸ごとデュフィ。黒い貨物船のモチーフが3枚。このモチーフを10数枚残しているそうだけど、デュフィ展で見たのよりは軽やかなのが並んでいてほっとした。最後の1枚が「赤い彫刻のあるアトリエ」。右にはイーゼルにかけられた貨物船の絵。左手の窓からは海が見える。そして奥の部屋には黄色いコンソール。ヴァイオリンを置いて描いたあのコンソールだろうか。

この展示には写真も並んでいて、1800年代後半のノルマンディーを写したものもあったし、近年オリヴィエ・メリエルという人が撮った写真も。


今回は図録はパスしてジュニアガイド(300円)を。この美術館はこれがあるから好き。もう少し会期が長ければ更に好きになると思う。ポストカードは気に入った絵のはほとんどなかった。会期終了間際で売り切れていたのか、それとも最初からなかったのか。私が気に入った絵が、この美術展のメインストリームじゃなかったって事ね、きっと。

東京のあとは、来年2月末からひろしま美術館に巡回するそうです。


印象派のふるさと ノルマンディー展 〜近代風景画のはじまり〜
2014/09/06-11/09 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
2015/02/28-04/12 ひろしま美術館

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