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2014/08/16

「ポール・デルヴォーとベルギー近代絵画 - 近代によみがえる古代の夢 -」ヤマザキマザック美術館

ヤマザキマザック美術館で開催中の「ポール・デルヴォーとベルギー近代絵画 - 近代によみがえる古代の夢 -」に行ってきました。ココが遠征のお目当てだったのでした。

ポール・デルヴォーが手掛けた航空会社社長邸宅(ペリエ邸)の室内装飾のうち4点の扉絵が日本にあるのだそうで、3点が姫路市立美術館、1点がヤマザキマザック美術館の所蔵品となっています。ヤマザキマザックの1点はこれまでも見た事があるのですが、4点並ぶのは壮観だろうなーと。実は私よりも先に、出張の合間を縫って雀さんが先に鑑賞。「あれは見た方がいいよ」とのプッシュもあり、行って参りました。

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構成としては、5階の前室とロココの常設はそのままに(多少の入れ替えはあるかと思いますが)、奥の部屋に姫路市美所蔵のベルギー絵画(歓喜!)、次の部屋に姫路市美所蔵デルヴォーさんあれやこれや、そして最後の部屋が室内装飾画と写真などの資料(あれ、下絵はどっちの部屋だったかなー、たぶん最後の部屋?)。そして4階の家具・ガラス等の常設、は変わりなく、という感じでした。


常設の話はスキップしますが、いつも通り素晴らしい空間でした。そして姫路市美所蔵のベルギー絵画は私のツボど真ん中なので、楽しくて仕方なかったわ。

実はこの辺りを見ている頃に、毎日14時から開催されているオルゴール演奏会が4階で始まったと思うのです。私は大抵朝イチの訪問なのでまだ鑑賞の機会がなく、先だってこちらも鑑賞してきた雀さんから「よかったよー」と言われて聴く気満々だったんですよね。でも、時間になっても特にアナウンスもなく、他の鑑賞者が階下に移動したのにも気がつかなくて(笑)、1人でベルギー絵画の世界にどっぷり入り込んでおりました。おかげで一番好きな絵たちを独り占めできたのは幸せな時間ではありましたけどね。まぁ、オルゴール演奏会はまた機会もあるでしょうから。

で、そのベルギー絵画。この中の何割かは象徴派展やら何やらで何回か見ている絵なのですが、何度だって見たい好きな絵たちです。ロップス、クノップフ、デルヴィル、アンソール、、、。そんな中で新たな出会いだったのはエミール・ファブリ「夜」。縦に長いカンヴァスの下半分には寄り添いこちらを見つめる2人の人物。上半分は暗い夜空に星1つ。吸い込まれそうでした。


デルヴォーさんの絵も充実。印象に残っているのは「ささやき」という作品。絹に刷られた大判の版画で、とても華やか。デルヴォーさんの描く美人さんたちにとてもよく似合っています。花の部分などはより立体的に見えるよう工夫されてもいたりして、美しい作品でした。

ハイライトのペリエ邸装飾画。鑑賞前は、ペリエ邸の装飾画は4つで全てだと思っていたのですが、そうではないのですね。大きな邸宅ながらスペース的には制限のある場所をうまく使った装飾になっていたようです。当時の写真なども見られました。全部揃っていたら、、と想像しつつも、サイズの揃った4点の装飾が並んでいるのは圧巻でした。展示室の床もペリエ邸に倣って市松模様に模様替えして、こだわりの内装。この装飾と共に暮らすってどんな感じなのかしらね。

図録はなかったのですが、ペリエ邸装飾画についてはリーフレットが100円で販売されていました。姫路市美の特集展示のもリーフレットがあればいいのにーって思ったけど、これらについては出品リストが受付にあったのでゲット。

更に、ショップには姫路市美編「魅惑のベルギー美術」という所蔵品を引用しながらベルギー美術を紹介する2013年出版の本があったので、そちらも購入。この本、ベルギー美術を所蔵する国内美術館紹介などもあって、とてもよい本でした。

魅惑のベルギー美術
魅惑のベルギー美術


「ポール・デルヴォーとベルギー近代絵画 - 近代によみがえる古代の夢 -」
2014.06.14 - 09.23 ヤマザキマザック美術館

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