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2014/03/21

「レオナール・フジタとパリ 1913-1931」岡山県立美術館

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さて、遠征最後です。
元々の予定には入れてなかったのですが(既に見たものなので)、帰りのフライトまで時間が余ったで最後にあと一カ所まわる事にしました。岡山駅から路面電車に乗って、岡山県立美術館へ。「レオナール・フジタとパリ 1913-1931」展です。実はこれ、去年静岡に遠征して見ているのですが、愛知の常設でフジタを見た事もあって、ちょうど上手く輪が閉じるなーと思って。

せっかく岡山行ったなら後楽園とか岡山城に行けばいいのにって思われるでしょうが(笑)、行った事はあるのですよ。高校の修学旅行なので相当昔ですけど。それに、こういうところはやっぱり連れと一緒の方が楽しいもんね。

岡山県美、初訪問です。フジタの展示自体は、静岡で見たものとほとんど一緒なので感想は省きますが、個人蔵が多いこの美術展、再訪しといてよかったなーと思っています。以前見た時にとっても気に入った「…風に」の連作は、やっぱり今回も笑いを堪えるのがつらい程に楽しく、フジタの観察眼と特徴を捉える巧さに感心。


常設は「岡山の美術展」というタイトルでゆかりの芸術家や備前焼などをたっぷりじっくりと鑑賞。

不勉強で永遠の初心者(ひゃー)の私は、こういった常設展示でいろいろ発見するのが楽しいのですが、今回もいろいろお勉強に。洋画では赤木曠児郎(あかぎこうじろう)のノートルダム・ド・パリがド迫力。

それと、原田直次郎「風景」という作品がとても好きでした。この方、森鴎外との交友がよく知られているそうですね。「うたかたの記」巨勢のモデルでもあるとか。ミュンヘン留学中に師事していたのがガブリエル・フォン・マックスだと知って、何となく納得がいったかも。……なーんて、世紀末的なところのあるお師匠様に連なる何かを感じとれるほど繊細なアンテナがあるなら私って凄いって思うけど(笑)たぶん単純に好きな絵なのでしょう。


次の展示室は、国吉康雄の特集展示でした。愛知県美でもフジタと国吉を並べていましたが、こちらでも企画展のフジタに呼応した国吉。岡山は国吉の生地なのだそうですね。展示されていた絵の多くは「福武コレクション」(国吉作品の世界最大のコレクション)の表示があり、2003年4月から岡山県美へ寄託、との事でした。ベネッセもアートに縁が深くてメセナ活動が盛んな企業ですね。

で、国吉ですけれど。展示された絵が(愛知と比べて)圧倒的に多く、説明も念入りだったので興味がわきました。素朴でユニークな人物描写から陰りのある表情を見せる女性たち、それら特徴ある色遣いが、晩年に明るい色遣いに変わっていくのですね。晩年の道化やマスクといったものは、何だかアンソールを連想させました。

この辺で時間がちょっと押し気味になっているのに気付いて、日本画と備前焼はさーっと一巡りだけになってしまったのが残念っす。


美術館を出て、そうだ写真って思って冒頭の写真を撮っていましたら、ちょうど中から出てきた美術館の方(たぶんボランティアさん?)が「お写真お撮りしましょうか?」って言って下さって感激しました。おかげで岡山に対する好感度MAXですよ。また来ますっ。


レオナール・フジタとパリ 1913-1931
2014/02/21-04/06 岡山県立美術館
こちらが最後の巡回地だと思われます。

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