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2013/02/05

ヤマザキマザック美術館コレクション展

ボストン美の次に向かったのは愛知県美なのですが、これはちょっと感想まとめるの大変そうなので後回し。


ヤマザキマザック美術館コレクション展
2012/09/01-2013/04/19 ヤマザキマザック美術館

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印象的なエントランスを帰り際にぱちり。


今回ようやくスケジュールがあって念願の訪問。ヤマザキマザックの創業者が蒐集した素晴らしいコレクションは予想を遥かに上回っておりました。展示スペースの調度品にも気を配ってあって、ゆったりと豪華な気分で鑑賞できます。絵画は5階にあって18世紀から20世紀のフランス美術、4階ではこれでもかと並んだアールヌーヴォーの家具やガラス。絵画にはガラスやアクリルのカバーもなく、直に画家の筆致を楽しませていただく事ができますし、オーディオガイドは無料。至福の時でした。

クリムトの後に見たのがまたよかったんだよねー。特に家具に繋がりがあって。


絵画での収穫は花の絵2枚。まずはキース・ヴァン・ドンゲンの「花」。かなり大きなサイズの絵で白のカラーと白からブルー、パープルの紫陽花などが生けられた様子を描いたもの。背景もブルーで吸い込まれるようなのだけど、実際に目の前に立つと、その力強い筆致とこんもり盛られた絵の具に圧倒されてしまします。いやー好きだわーっとにんまりして、ふと「もしかして私、どれだけ絵の具がこんもり盛られてるかで好き嫌い判断したりして…ないよね?」と思ったり(笑)。(ヴラマンクも、絵の具ガンガン盛ってパレットナイフでぐいっ、みたいな絵が好きなので、笑えないかも…)

もう1枚はモイーズ・キスリング「ミモザとヒヤシンス」。生気に溢れた絵でした。キスリングの人物画はぬめっとした体温のない感じがおもしろいとは思っていたけど、花の絵はこんなに生命力に溢れているのか!とびっくり。描いた時代にもよるのでしょうか、、熱心に見たいと思った事はなかったけど、がぜん興味がわいてきました。(そして検索すると、興味を持った画家はみんな近年美術展が開催済みだったりするんですよね…自分の「遅さ」を痛感する時。)


ロココではなんと言ってもフランソワ・ブーシェの「アウロラとケファロス」。ブーシェの描くクピドたちのちょっと意地の悪そうな表情がたまらなく好きな私は、この絵のクピドたちも変わらぬその表情ににっこり。いいなー。

ドニさんは2枚ありました。「聖母月-あるいは春の風景の中の聖母」は白い花が咲き誇る中を白いドレスとヴェールを付けた聖母月のお祭りに女性達が集う絵。その中で背中を向けた3人の少女たちの腰に結ばれた青いリボンがアクセントに。黒を使わないドニさんの絵でも殊更に柔らかい印象の絵。もう1枚の「エウリュディケ」は冥界、、、とも思えぬ南国の楽園らしき場所。オルフェオとエウリュディケなの?という男女が何カ所かに描かれているのだけど、知ったエピソードに匹敵するポーズとも思えず…不思議な気持ちで見つめておりました。そう…西洋美術館所蔵の「水浴」の世界が、この絵の向こうに見える海に展開していても不思議じゃない…そんな海。


4階の家具はですねー、ホントに素敵すぎて汗かきました。部屋にあるように展示する為に小部屋がいくつか作られているのだけど、ポール・アレクサンドル・デュマの食堂用家具の一揃え、ルイ・マジョレルの食堂や寝室のしつらえ、ガレの家具の繊細な細工…アールヌーヴォーの家具を見る機会は少なくはないけれど、ここまで徹底しているのはスゴイ。

こんな素敵スペースで毎日午後2時からオルゴールコンサートがあるそうで…今度行くなら午後!と心に決めましたです。はい。


そして最後のスペースにガレだのドームだのティファニーだののガラスが部屋いっぱいに飾られていて目が更に輝く、と。ここのガラス展示は美しいものしかないのが素晴らしい。つか、4階5階とも美しいものしかおいてない。ヤマザキマザック創業者(美術館初代館長)サマは優れた美意識をお持ちだったのですね。ガラス展示は手法などの解説も過不足なくて、大変楽しめました。

ああでも、どの展示も好きすぎて時間配分体力配分がすごく難しいわ〜。コレクション展にも何度も訪れたいし、企画が掛かったときにもおじゃましたい、と心から思います。堪能。

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