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2010/12/12

パリ/ウィーン旅行8

Day2 #6

この時点で3時過ぎくらいだったかな?これで事前に考えた(だ)接待コースは終了したのですが、まだ時間はたっぷりあります。なので、国立図書館の先にあるビブリオテーク・フランソワ・ミッテラン駅からRERでオルセー美術館に行く事にしました。

RERも夜は怖いって話を聞きましたが、まだ明るいから大丈夫。でも念のため、観光客っぽい人の多い車両に乗りましたよ。RER Cはセーヌ川沿いを走っていますが、地上から一段下がったところを走っていてこの区間は景色は見えないんですね。逆に地上にいる人たちからも電車が見えないから景観を守るためなのかな。


オルセー美術館駅を降りて地上に出ると、目の前が目的地です。うわーい。さ、見るぞ!と入り口を見ると、ものすごい混雑でした。行列回避の為に、これも日本でパリ・ミュージアム・パスを買ってきたのですが、ミュージアムパスを持っている人用の入り口もそれなりに列が出来ていて5-10分くらい並んだでしょうか。建物に入るとまずはセキュリティチェックがあり、それから入場となります。



オルセー美術館の入り口。混んでまーす。館内撮影は禁止なので中の写真はありません。


現在大規模な改修中で上階が閉鎖されているので、作品の多くは貸し出し中。お留守番の作品たちは地上階と中階の2フロアにぐぐっと圧縮されて展示されています。私のお目当ては、まず元駅舎だったというその空間を堪能すること、そしてドガとモロー。混雑ぶりからしても、その2人の作品さえ見られたら文句は言うまいって感じではあったのですが、中に入ると浮き足立ちました(笑)。

中階で有名なフランソワ・ポンポンの白熊さんに迎えられてテラスをぐるっと巡り、ロダンやカミーユ・クローデルの彫刻、それにアールヌーヴォーの装飾品などをうっとり眺めていたのですが、とにかく人が多く、歩くだけで疲れてきます。私の本命は地上階の絵画なので、気力と体力があるうちに、いうコトで地上階に降りました。ジャン=レオン・ジェロームの特別展は回避。

入り口から見て右手奥にあるリール・ギャラリーにはマネ、シスレー、セザンヌ、カイユボット、ピサロなどがこれでもかと並んでいて見応えもたっぷり。シスレーの風景画がよかったです。ただ、このエリアの混雑ぶりは尋常ではなく、人いきれで暑い暑い…両側の壁に絵が掛かっている分、日本で開催される特別展なんかより人工密度が高かったかも。

それで、更に奥のお部屋に避難しましたら、ここにいました!salle 8a、ドガのパステル画が多く展示された部屋だったんです。今ちょうど日本でドガ展をやっていて「エトワール」をはじめとする絵画や彫刻がお留守なんですが、それでもドガはまだたくさんいました。あの混雑の中でもこのお部屋は比較的空いていて、「Deux danseuses au repos」「Danseuse au bouquet, saluant sur la scène」「Danseuses」など、どの絵もタイミングさえ見計らえば独り占めでたっぷりじっくり鑑賞できて幸せでした。やはりパステル画の質感は独特。

油彩の「青い踊り子 Danseuses bleues」や「オペラ座のオーケストラ Orchestre de l'Opéra」などはリール・ギャラリーの方に展示されていたので独り占めって訳にはいきませんでしたが、たくさんのドガが鑑賞できて幸せ。踊り子ではない人物画「ベレッリ家の肖像 La famille Bellelli」などは別のお部屋にあって、中でも「Giovanna Bellelli」は印象に残っています。残念だったのは稽古中の踊り子を描いたものがなかった事かなぁ。きっと日本にいるんですよね。早く横浜のドガ展に行かないと。

ルノワールはちょっと大きなお部屋にまとめてありました。ここも比較的ゆったり見られたのですが、やっぱり別格ですよね…絵画に写し取られた光がそのままこちらを照らすような。「陽光のなかの裸婦(習作:若い女性のトルソ、陽の効果) Etude. Torse, effet de soleil」、そして「都会のダンス Danse à la ville」…素敵。前から立ち去るのは努力がいりました(笑)。

あとはギュスターヴ・モローを探して。夏に日本で見た「オルフェ」には会えないのは判っていましたが、それでも4点くらいあったかな…どれも小さな絵でしたが描き込みの細かさには言葉もありません。次回があれば絶対にモロー美術館でその世界にどっぷり浸かりたい、と決意。今回はスケジュール的に無理そうなので、ここで見られてよかったです。


これで一応お目当ては征服したのですが…奥のオペラ座のコーナーにも行きましたよ。ガルニエ宮の大きな断面図の模型や、ガラス張りの床から見降ろすオペラ座界隈の俯瞰模型。そしてガルニエ正面を飾るカルポーの「La Danse」のオリジナル。翌日のガルニエ宮への期待がぐんと高まりました。

もう、この辺りでほとんど限界(笑)。マネの「オランピア Olympia」にふーっと誘われていったりはしましたが、セーヌ・ギャラリーに展示されていたゴッホ、ゴーギャンなどは流し見状態だったし、今になって思い起こせばアングルやドラクロワも見ておきたかった(この2人は翌日のルーヴルでも見損ねたの…)。やっぱり美術館は体力のある朝一が適しているのかも。

でも、今回の旅行ではオルセーに行けるかどうか微妙だったので、行けただけでも喜ぶべき、と思う事にします。オルセーも次回があれば、もう1度ゆっくり見てまわりたいな。そんな事を思いつつ、2人とも相当疲れきってしまったので、この辺でホテルに戻るコトにしました。



美術館の外に並ぶ美女たち


Musee d'Orsay


オルセーからオペラ地区への移動もメトロを使う程の距離はないので徒歩で。中心部なので、歩けば歩くだけランドマークが見えてきますね。川沿いを歩いてコンコルド広場、マドレーヌ寺院の前を経由してホテルへ到着。ふー、お疲れさまでしたー。疲れましたー。


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歩行者専用のレオポール・セダール・サンゴール橋から振り返って見たオルセー美術館。


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ブルボン宮殿(現在はフランス国民議会の議事堂)の向こうに見えるエッフェル塔


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コンコルド広場のルクソール・オベリスク


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マドレーヌ寺院。何度も何度も前を通ったけど、中には入らずじまいでした。

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