2014/07/20

「楽園のカンヴァス」原田マハ

また一ヶ月放置のコト。
なんだか、慌ただしく過ごしておりました。気持ちの問題なのですけどねー。ちょっと呼吸が浅いのかも。深呼吸して、ゆったり構えて参りましょう。


最近よーやく文庫が発売された、原田マハの「楽園のカンヴァス」。噂に違わず面白かったです。小説としてはちょっと詰めが甘いと思うし、正直 物足りなさはあるのです。でも美術好きとしては好きな世界にどっぷり浸かるコトができた至福の時でありました。

この方の書いたものは、ANAの機内誌「翼の王国」で何度か連載ものを読んだくらいで、ちゃんと読むのは初めてでした。元々美術畑といっていいところの方なのですね。それゆえに、芸術家や美術界への視線も、美術好きとして不快なところがなかったのもプラスに働いたのかも。

倉敷、ニューヨーク、バーゼル(スイス)、そして20世紀初頭のパリを舞台にした美術もので、ルソーとピカソが大きな主題になっています。ミステリー的な要素も加味されているけれど、ミステリーだと思って読むと肩すかしを食らうと思う。それと、ある程度の史実を元にしてはいるものの、ほとんどはフィクションです。

気に入った理由の1つは、まずルソーが好きな画家であることが何よりも大きいでしょうし、そのパリにも関心が強いというのもあるでしょう。更には、舞台の1つになった大原美術館も3月に訪問したばかりだし、バーゼル財団が所有するコレクションの一部をウィーンで見た経験も、親しみを感じた理由だと思います。

そういう意味では、ニューヨークに、MoMAに行った事がないのは、この作品の大きな主題であるルソーの「夢」を見た事がないのは痛恨といえます(笑)。いつか、NYで美術とバレエ三昧したいっす。

楽園のカンヴァス (新潮文庫)
楽園のカンヴァス (新潮文庫) 原田マハ

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