sir colinのお仕事
1月は少しだけ余裕があったので、録りためたままの映画などもボチボチ見る事ができました。
絶対泣くから気持ちにたっぷり余裕がある時じゃないと見られないと置いてあった「英国王のスピーチ」もようやく。よくできた映画でした。映画見ててマイケル・ガンボンが出てくると(この映画では父王ジョージ5世)、脳内でジェレミー・クラークソンが「マイケル・ガンボーン」と叫ぶのをどうにかして辞めさせたいところ…。
コリン・ファースは何やっても上手いし、この映画なんかは王道だよね。ところどころのユーモアがイギリス映画らしくて好もしいし、いろんな描写が表すものも分かりやすく繊細。
イギリス王室はどこを切り取ってもドラマになると思うけれど、その中でも殊更ドラマティックな長男エドワード8世ではなく、吃音を克服しつつ兄の代わりに王位についたジョージ6世の映画っていうのもイギリスらしいよね。…ってエドワード8世とシンプソン夫人も映画になったんでしたっけね、マドンナ監督で。
で、次は「セントトリニアンズ」。WOWOWで録画したまま数ヶ月放置してました。これ、日本では公開されずDVDスルーされた、たぶんティーン向けの学園コメデイ映画なのですが、あちらではそうとう息の長いコミックスを題材にしたものらしいですね。同じスタッフで続編もあって、それもWOWOWで放映されました。
主人公は女子高生アナベル。彼女が父親に連れられて、父の姉が校長を務める全寮制の女子校に転校してくるところから物語が始まるのだけど、この父親と校長を一人二役しているのがルパート・エヴェレット。見た事あるよなー、、、と数分間固まってしまったわよ。何て楽しそうなんだ、ルパートw。で、ググってみたらかれはこの映画の制作総指揮も担当していると。ああそうか、だからコリン・ファースも口説けちゃったのか、とか邪推しましたです。
というか、1作目はコリン・ファースがいないと成り立たない脚本でしたわ。破産寸前の学園を救うためにフェルメールの名画「真珠の耳飾りの少女」を盗み出すっていう話なので、当然コリンが出演した同名の映画にも言及が。
それ以外にも、校長の愛犬の名前はダーシー(ファンには説明不要だけど、コリンの出世作「高慢と偏見」で彼が演じたMr.ダーシーから)。ずぶ濡れになったコリンが歩いてくるショット(これも「高慢と偏見」の超有名なシーンから)などなどコリンファンへのサービスたっぷり(笑)。しかも、ルパートとコリンが舞台/映画ともに共演した「アナザー・カントリー」を思い出させる台詞回しなどもあって、ニヤニヤが止まらない、つーね。この辺あざとい位ですが、ファンは喜ぶ、と。
2作目では、グローブ座でロミオとジュリエットを演じるコリンと(女装)ルパートっつーのが拝めます。素人が演じる設定だから最初の方は台詞回しもひどいんだけど、2人とも舞台出身な訳だし、どうせなら本気モードでじっくりたっぷり見たいくらいでした。この場面は実際に客入れて撮ってるけども、客は最初からそれ用に集めた人たちなのかなぁ。お客さんもみんな素で楽しんでる感じで、ちと羨ましい。
しかしまぁ、映画としてはシリーズ2作とも出来がよいものではなかったです。コリンって割と仕事選ばないよね、と思う事が(笑)。「シングル・マン」と「英国王のスピーチ」の間に公開されたのが「セントトリニアンズ2」かよw ま、よい映画も沢山あるし、ファンとしてはいろいろな面が見られて面白いですけど。
あ、そういえば、コリンが出演した「ドリアン・グレイ」の話もしてなかったですよねー(笑)。これはまた改めて。